肥満外来

ウゴービ®による肥満外来

肥満外来
(自費診療・完全予約制)

変形性関節や腰痛に悩んでおられ、体重の増加による症状の悪化を予防したい方に対して、肥満症治療薬「ウゴービ®」を用いた自費診療を始めます。ご興味がある方は、 お気軽にご相談ください。

【ご注意】美容目的での治療ではありません。

本治療は、医師が診察の上、肥満が関節痛などの症状の一因となっており、減量による医学的メリットが大きいと判断した方を対象としています。美容目的での治療はいたしませんご理解をお願いいたします。 治療開始前には、安全に治療を受けていただくため、必ず内診察と血液検査などを行い、全身状態を評価します。

「ウゴービ®皮下注」とは

厚生労働省に承認された肥満症治療薬で、GLP-1というホルモンに似た働きをする注射製剤です。
GLP-1はもともと体内にあるホルモンで、血糖値の調整や食欲の抑制に関与しています。
ウゴービ®はこのGLP-1の働きを補うことで、自然に食欲を抑え、満腹感を得やすく作用があります。

ウゴービ®
皮下注射で接種します

治療の流れ

初回カウンセリング:予約不要

1.「肥満外来」検討中である旨を受付にお伝え下さい。

直近の血液検査の結果や、お薬手帳をお持ちください。

2. 専用の「問診票」をご記入いただきます。
3. 診察にて、運動器疾患(変形性関節症、腰痛など)を診察
4.「肥満外来」開始のスクリーニング
5. 次回の「肥満治療」開始に向けて、診察予約を取ってご帰宅ください。
スクリーニング基準
  • BMI22以上 ※体重(kg)÷{身長(m)の2乗}
  • 膵炎、低血糖、糖尿病などの既往がないこと
  • その他、ウゴービ処方の禁忌がないこと

「肥満外来」治療開始:完全ご予約制

1. スクリーニング結果をお知らせ

スクリーニング結果の基準を満たさない場合には、内科医より今後の治療について指導をいたします。

2. ウゴービ自己注射の指導
3. ウゴービ3回分(1ヶ月分)持ち帰り
4. 次回の内科医の診察予約を取ってご帰宅ください。

ウゴービ注射開始から3ヶ月目までは、毎月1回、内科医の診察を受け、血液検査を行います。


治療開始から3ヶ月以降

1. 一ヶ月に1回、診察を受けてください
2. 医師の指導に従って、身長・体重計測、血液検査、内科医の診察等を受けて下さい。
3. 関節注射、理学療法士によるリハビリなどの治療を、必要に応じて組み合わせます。

ウゴービ注射開始から3ヶ月目までは、毎月1回、内科医の診察を受け、血液検査を行います。

ウゴービ®皮下注について

薬剤の目的と承認

本治療で使用する「ウゴービ®(一般名:セマグルチド)」は、日本国内で肥満症の治療薬として正式に承認された医薬品です。
しかし、保険診療でこの薬を使用するためには、「処方できる医療機関が限定されている」「6ヶ月以上の栄養指導や体重・併存疾患等の条件を満たす必要がある」といった厳しい制約があります。そのため、現状、この治療を必要とされている方でも、保険診療での使用が非常に難しいのが現状です。


【重要】本治療の位置づけについて

この薬剤を肥満症治療に用いることは国が承認した目的(効能・効果)と一致しますが、当院の自由診療では、保険診療で定められた全ての厳格な基準を満たさない方へも、医師の判断のもとで処方する場合があります。 そのため、本治療は国が定める保険診療のルールから外れることから「適応外使用」に準じた慎重な扱いとなり、予期せぬ副作用のリスク等も考慮する必要があります。


作用の仕組み

GLP-1受容体作動薬であるウゴービ®は、脳の食欲をコントロールする部分に働きかけて食欲を抑える効果や、胃の内容物の排出を遅らせて満腹感を持続させる効果があります 。これにより、食事療法や運動療法の効果を高めることが期待でき、最終的な減量につながります。


期待される効果

  • 食欲が抑制され、食事療法が続けやすくなります。
  • 体重が減少することで、膝や腰など関節への負担が軽減されることが期待されます。
  • 肥満に関連する健康指標(血圧、脂質など)の改善に繋がる可能性があります。

※効果には個人差が大きく、必ずしも期待通りの効果が得られるとは限りません

副作用について

比較的よくみられる副作用

治療開始後1ヶ月程度は、悪心・嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状が出現することがあります 。
多くは治療を続けるうちに軽快しますが、症状が強い場合や続く場合は、医師にご相談ください。


重大な副作用(頻度は稀ですが、注意が必要です)

低血糖

めまい、ふらつき、冷や汗、動悸などの症状が現れることがあります。
自動車の運転など危険を伴う活動に従事する方は特にご注意ください 。

急性膵炎

嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛などが現れた場合は、直ちに投与を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

その他

腸閉塞、胆嚢炎などが報告されています。

この治療を受けられない方

以下に該当する方は、本治療を受けることができません 。

  • 21歳未満の方
  • 妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある方
  • 他のGLP-1受容体作動薬(オゼンピック、リベルサス、ビクトーザ、トルリシティなど)やインスリン製剤を使用中の方
  • 1型糖尿病の方、甲状腺疾患のある方
  • 膵炎、重度の胃腸障害、重度の腎機能・肝機能障害の既往がある方
  • 摂食障害の診断がある方
  • うつ病や自殺企図の既往がある方
  • 本剤の成分に対しアレルギーの既往がある方
  • その他、医師が不適切と判断した方

治療の注意点

投与方法

週に1回、ご自身で皮下注射する薬剤です。
0.25mgから開始し、4週間ごとに段階的に増量し、維持量(通常2.4mg)まで調整します 。

他の薬剤との併用禁止

ウゴービ®は、他のGLP-1受容体作動薬(2型糖尿病治療薬を含む)と絶対に併用できません 。
お薬手帳などで使用中の薬剤を必ず確認させてください。

薬剤の管理

医師から指示された用法・用量を厳守してください。
薬剤は適切に保管し、他人に譲渡したり貸したりしないでください。

緊急時の対応について

激しい腹痛や嘔吐、手足のしびれや意識障害など、重篤な副作用が疑われる症状が現れた場合は、夜間・休日を問わず、救急対応が可能な近隣の総合病院などを速やかに受診してください。当院は整形外科クリニックであり、内科医は非常勤のため、専門的な緊急対応が困難であることをあらかじめご了承ください。

費用

本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。

ウゴービ®による肥満症治療には、保険診療と自費診療(保険外診療)の2つの方法があります。
保険診療で治療を受けるためには、国が定めた施設基準を満たした医療機関において、適切な食事療法および運動療法を6ヶ月以上行っても十分な効果が得られなかった場合に限り、医療保険の適用が可能となります。 このため、必要とされる多くの患者さまにとって、治療の選択肢が限られてしまっているのが現状です。

当院では、医療保険が適用されない患者さまに対し、自費診療(保険外診療)としてウゴービ®による肥満症治療をご提供しております。
製剤料、診察料や検査料などを含めた費用は全額自己負担となります 。保険診療との併用はできませんので、あらかじめご了承ください。

診察費用

自費初診 3,300円
自費再診 2,200円(診察、身長・体重計測など)
血液検査 5,500円

ウゴービ処方(/月)

0.25mg 17,600円
0.5mg 26,400円
1.0mg 39,600円
1.7mg 48,400円
2.4mg 66,000円

※0.25㎎から開始し4週間の間隔で増量が可能となります。

初回相談は予約不要

診察時間内にご来院ください。